2000.11.9(56500km) 

タイヤ交換

  購入後、すぐに入れ替えたタイヤを4本とも交換した。冬に備えてのスタッドレスではない。一応「オールシーズン」と謳われているタイヤから、一般的な「夏タイヤ」への交換だ。理由は単純。これまで1万km使ってきたデュランが、あまりにロードノイズが高く、乗り心地が硬すぎるからだ。このタイヤにZXで指定されているF=2.1気圧、R=2.2気圧もエアを入れようものなら、ハイドラクティブIIでのサスロック、ハイドロならさしずめ1段上げくらいの突き上げを段差でくらうことしばしば。フロントシートはまだましだが、リヤシートはかなりの地獄らしい。とにかく固い。ちまたで「固い」と評価されるミシュランMXV3なんかより数倍固い乗り心地なのだ。さらにノイズも大きい。日本道路公団が誇る「吸音舗装」など、我関せず、といった感じで、路面にかかわらず常時ノイズを発生している。ふだんの生活環境が異なるアメリカ人なら気にならない音質かもしれないが、どうにもうるさい。とにかく、磨耗が少ない以外、これといった長所を見いだせないタイヤだった。長距離ドライブでは、タイヤノイズによう疲労が倍増するタイプである。

  今度のタイヤは 横浜ゴムのメーカー純正装着用タイヤ。サイズは同じく175/65-14だ。もちろん今回も中古だ。しかも、ヤフーのオークションで格安でセリ落として「取りに来られるなら、タダでいいです」という、賜りものである(あ、前回もイタダキものだった)。残業後、高速料金を払ってまで待ち合わせ場所まで運んでくださった出品者のIさん、ありがとうございました。もとはAE111 レビンに純正装着されていたもので、山はほぼ9分。鉄チンホイール付きのままいただいた。で、早速はきかえ。今回は、スタンドではなく知り合いのショップで、スリスリしてタダで交換してもらった。そのときご伝授いただいたのは、バランサーにかけてみるとシトロエン純正ホイールは、かなり標準バランスに偏りがあるということ。そして、バランスウエイトはシトロエン・プジョー用とでも呼ぶべき、ウエイト取り付け分(耳)の薄いものが、本来は望ましいのだそうだ。

  さて、はきかえてみてからのインプレッション。一言で言って乗り心地もノイズも「天国」。欠点はといえば、ステアリングレスポンスがやや柔らかいことと、コンクリート舗装では、けっこうノイズが高いことだ。コンクリート舗装とは、たとえば中央道の茅野〜諏訪付近のあたりのような、アスファルトではなくコンクリを敷いている舗装のこと。タイヤのゴムが柔らかいと、コンクリの硬度によって変形が大きくかえってノイズが増大してしまうのかもしれない。コンクリート舗装は、ヨーロッパではかなり多く使われている。ミシュランのようにパターンが固いタイヤは、コンクリート舗装とのマッチングがいいのかもしれない。

  ま、全体的にはタイヤ交換は成功だったと言える気はする。燃費は、市街地ではややダウンした感じがする。しかし、これも今後じっくり観察してみねば。


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