2000.06.27

ATFとパワステフルードを交換する

  乗りはじめて早々、「まだ大丈夫」と診断されたATFではあるが、キャロルの新井さんによれば「エンジンオイル交換と一緒にATFも交換すれば大丈夫」というハナシもある。両者の中を取って、先日エンジンオイルも交換したことだし、そこは、ま、気分でATFを交換してみることにした。ただし、全交換ではなくてドレンを抜いて、サンプに戻っていたぶんだけである。

  もうひとつ、パワステのフルードも交換した。こちらは汚れは少ないが、ZXの持病ともいえる、停止時・低速時にステアリングの切り返しで発生するステアリングロックが、マイZXでも起こっているからだ。抜本的な改善策は健全なステアリングギヤボックスへの交換だろう。しかし、ロックはときたましか発生しないので、これ以上の症状悪化を防ぐためにフルードを交換しておくことにした。交換した結果・・・ロックは相変わらず、たまに起こる。これも、ま、気分的な安心感を得た、というところだろう・・・。

オートバックスバンテージAT-III 980円/1リットル×2
バルボリンSynpower 1280円/473mmリットル(オートバックス価格)


マニュアルでは、ATケースドレンからの下抜きで2リットルちょっと抜けてくるはずなのだが、実際には1.8リットルほどしか抜けてこなかった。抜けてきたぶんだけ入れる、それが鉄則・・・というショップのご託宣どおり1.8リットルを投入。

ATFには直径1〜2ミリ程度の金属粉が含まれていた。もちろん、ATのギヤやプレッシャープレートから出てきたモノ。色は真鍮のようだが、実体はヤケによって色が付いてしまったことによるのだろう。
ATFはデクストロンIIIと同等の性能を持つモノ。ホンネでいうと、トヨタのATFは4リットルで2980円だから、そちらを買いたかったのだが・・・残念ながら在庫切れ。

パワステフルード交換の下準備。緑色矢印がリザーバータンクとポンプやギヤボックスを繋ぐホース。上が戻り、下がポンプへの送りだ。赤い矢印で示したECUの外気温度センサーを外したほうが作業はしやすかった。フルードのホースは、クランプで固定されている。

交換作業は、戻し側のホースをタンクから抜き、別のホースを耐油性ホースを繋ぐ。つまりエンジンをかけてポンプを回し、古いフルードを抜き取ってしまおうということ。耐油ホースは手元に昔買ってあったもの。

ポンプを利用して抜き取り、フルードの流れを切らさぬように新しいパワステフルードをリザーバータンクに注入していく。新しくなったかどうかは、排出されるフルードの色で判断。実際にエンジンをかけて作業を始めると、アッという間にフルードは新鮮な色に変わっていく。ものの10数秒。結果交換に要したフルードは1リットルよりやや少な目。

リザーバータンクのキャップには黒いスティックが付き、その先端には鉄粉取りのためのマグネットが差し込まれていた。クリップオン式だから、カンタンにマグネット単独にして鉄分を取り除くことができた。

バルボリンのSynpowerは100%化学合成のパワステフルード。ラベルの説明書きによれば、劣化が少ないのはもちろんのこと、フルードの漏れ止めやシール保護、ラインの洗浄力もあるという。フルードの色は無色透明であった。


Photographs and produced by Chevalier Nakamura. Mail comments to: QYS02575@nifty.ne.jp
Copyright (C) 2000 Chevalier Nakamura. All rights reserved.