2000.5.30の2 (44780km)

ブレーキパッド交換の手順

この手順は、メーカーのマニュアル類を見ずに私自身の経験に基づいたもの。本来の方法ではない部分もあるだろうから注意してほしい。万一クルマを壊してしまっても、責任は一切取らない。キャリパーはガーリングで、ベンディックスには適応しない。


タイヤを外し、キャリパーの先端にあるピンをドライバーで外してセンサー用コードをフリーにする。

ストラットに固定されている残量センサーコードのコネクターを抜く。けっこうしっかり刺さっているので、力が必要。

キャリパー下にあるボルトを緩めて抜く。工具は13ミリのメガネと17ミリの片口スパナ。17ミリはちょっと薄目のものでないと、ボルトのアタマがつかめないかもしれない。

ボルトを抜き取ると、上をヒンジにしてキャリパーが跳ね上げられるようになる。これでパッドが抜き取れるようになる。

キャリパーは、手でスポッと抜き出せる。ダストなどで固着してしまっている場合は、バールやドライバーで少しこじればイイ。

ピストンを戻す。工具としては、専用のディスクブレーキ用ピストン戻しを使うのが一番イイ。通販工具で、3000円ほどだったと思う。

ピストンは徹底的に、つまり押し込める限界まで戻す。でないとパッドが入らないのだ。目安としては、ピストンのヘリとダストブーツがツライチになるくらいまで。

ピストンが押し戻せたら、パッドセットの準備は完了。パッドをセットする前に、スライド部分のブーツに破れなどがないか、スムーズに動くかもチェックしておきたい。

パッドは外したときと同様に手で、差し込めばセット完了。センサー用のコードは跳ね上げたキャリパーの中を通しておくのを忘れないように。さらに、コードには内側・外側に合わせて長短があるから、それも間違えないようにしたい。

パッドにはアソビ止めのスプリングが付いているので、手でキャリパーを押し込みながら、外したボルトを差し込む。ボルトは、本来はロックタイトを使って締め込まれている部分。満身の力を込めて、しっかり締めておかないと、コワイ。そのあとはキャリパーを分解したのとは逆の手順。


Photographs and produced by Chevalier Nakamura. Mail comments to: qys02575@intacc.ne.jp
Copyright (C) 2000 Chevalier Nakamura. All rights reserved.