2000.5.25(44490km)その2 (けっこう長文)

初めて見たGSブランドタイヤと交換

 マフラーの交換に続いて、もうひとつそれまで念願だったタイヤの交換を行った。初めから付いていたミシュランMXTは、4本とも山は5分以上あるけど、全体にヒビ割れだらけ。トレッド面はスタッドレスのサイプのように、ヒビが発生している。高速時の走行音も、スタッドレスそっくりのヒューンという音がする始末。ついでに、グリップ感というかフンバリ感もスタッドレスのように、ちょっとフニャついた感触だ。それはまだイイとして、ヒビがタイヤバーストの引き金になるのが怖い。もともと、このZXを買ったときの条件が、タイヤは安心できる山の残っているものに交換できる、ということ。その権利を行使するだけのことだ。威張るほどのものでもないか・・・。
 さて、交換用に目星を付けたのは、スペアタイヤだった。マイZXに1本、畑に積んであるZXに1本。計2本が未使用状態であることを発見した。その2本をフロントに使って、残るリヤは、やはり畑に積んであるタイヤの山から探し出す。それが、予定の行動だった。じつは、それが大失敗に終わるのだが・・・。


 フロントの1本をスペアタイヤと交換して、ヘンな感じに見えることに気が付いた。交換する間に比べて、タイヤとフェンダー、つまりホイールハウスのすき間が大きくなったように見えるのだ。交換前はMXT、交換後はMXTよりも1世代前のMXL。デザイン上の違いなのだろう、と初めは考えたが、やはりどうもおかしい。クルマの前から見ると、タイヤの幅もMXLは狭い感じがする。ナゼ?と首をひねりながら、よくよく見ると、初めに履いていたMXTは175/65-14、それに対してスペアのMXLは一回りサイズが小さい165/65-14なのだ。エッ!でも個体差でたまたまこれが、と思って畑に残っているスペアを見たら、どれも同じ165/65-14。なるほど、小さく見えて当然。さらに、なるほど、スペアタイヤには「アテンション、このタイヤは緊急用で本来のものとはサイズが違う場合があるので、高速走行時は注意を・・・」といったことが書いたステッカーが張ってある。ちなみに165/65-14は本国では1.4リッターモデルの標準。
 う〜んどうする?! 新しいタイヤの性能を取るか、見場をとるか。あるいは175を165にして外径を小さくすることで、事実上のファイナルギヤ比を約97パーセントに落として(3パーセントギヤ比を低くする)、低速発進時のもたつきを改善するか? 悩んだ末。畑でほかに175のタイヤがないか探してみることにした。で、見つかったのは出光がOEMの自社ブランドで販売していたオールシーズンタイヤが4本。メイドインUSAで名前はデュランSH。しかも9分山で積んであった。しかも。サイドウオールにはヒゲがいっぱい残っている。コレコレ!と喜び勇んで、さっそく交換することにした。ただし、その4本はBX用の、ディスクに穴の開いていない鉄ホイールに付いている。BX用のホイールにはホイルキャップを取り付けるためのリングがリムに固定されているが、単にハメ込んであるだけ。ドライバーでこじれば簡単にハズせる。


 4本とも交換が終わったところで、日はとうに暮れていた。思い起こせば、2本目の交換をしているころ、緊急放送の「夕焼け子焼け」を聞いた気がする。で、残った4本をタイヤの山に積んで、さて畑を後にすることにした・・・のだが。エンジンをかけセレクタをRにしてアクセルを踏むと、足もとからゴゴゴゴという大きな音がする。 ? 今度はセレクタをAにしてみたが、やはり同じ大きな音がする。PやNでは音はしない。 ? サイドの戻し忘れ、はない。 ? Eッ。まさかのブレーキキャリパーがホイールディスクに当たっている音なのだ。慌てて、再び山からもとのMXT4本を引きずり出して、本日3回目のタイヤ交換。キャロルの事務所に戻って事の顛末を話したら「BXのホイールはZXでは入らないよ。聞いてよプロなんだから・・・」
 再び、う〜んどうする! せっかく発掘したタイヤだしなぁ・・・。結論は、出光の4本を積んで、どこかでタイヤとホイールを入れ替えて、残ったBX用ホイールと古いMXTをキャロル畑に積んで、最後に帰宅する、という手の込んだ作業をすることになった。


 時刻は午後8時ちょっと前。オートバックス深谷店や近所のタイヤショップは閉店している。そこで国道140号線まで出て、どっかのスタンドで作業をしてもらおうと考えた。キャロルから国道140号まではクルマで、ものの10分足らず。まず、国道に出てすぐの某外資系GSにクルマを入れて事情を説明したところ、時間はかかるけどご要望とあればやりますよ、という返事。しかし、私はその金額を聞いて、怒り心頭してしまったのである。1本あたり脱着、交換、バランス取りして3500円。4本だから合計1万4000円プラス消費税で1万4700円。高い! 今日ウチの新聞に入っていたオートテックのチラシで、メイドインアセアンのB級ブランドタイヤは175で1本4600円。交換工賃を含めて約2万2000円ほど。差額6000円ちょいで新品タイヤが買えるのに、何で中古タイヤにそんな出費せにゃいかんのだ! ミシュラン・ビラージュだったとしても、そんな出費はゴメンだ。何しろ、工賃については、遠くを見ながら暗算して、念を押すようにしながら「時間がかかるけど・・・」と応えるって、どう考えても迷惑な客だからちょっとフッカケようという魂胆が見え見え! 高いなぁ、けっきょく面倒くさいんでしょ!と詰問したら、いえいえそんなことは・・・と言いつつも、口元は笑ってるっての! 今後絶対にあそこではガソリンは入れない!


 続いて2件目になるキグナスでは、1本あたり1500円で交換作業をしてくれるという返事だった。ただし、スタッフの人数が少ないから時間はかかるとのこと。イイのそんなこと! 1500円は妥当な金額だから何時間かかっても・・・。で、結局終わったのは10時だったんですけど。
 最後に、出光のオールシーズンタイヤのインプレを紹介しておくと、ノイズはちょっと高い。オールシーズンらしく、多めに切られているサイプの影響だろう。HRということもあってか、ダンピングはいい反面、路面とのアタリは硬い。ZXとの相性は、ヒビだらけとはいえMXTのほうが良かった気もする。しかし、ヒビは皆無で山が十分あるぶん、信頼性はずっと高い。GSブランドらしく、突出した性能はないけど、文句は出ない、といった性格なのか。あ、出光ブランドだと見破ったから、高い値段をつけたのか?最初のGSは・・・

タイヤ交換バランス取り 1500円×4で6000円


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