kuru-mandahra
[罪と罰M]


98年6月18日の懺悔

車検を取る

今日の歩み  約68000km

購入してから半年、このクルマが新車登録されてから初めての車検を受けることになった。車検は5月15日で切れていたのだが、そのときはちょうどフランス〜イギリスへ行っていた真っ最中。日本に戻ってきて、あれこれ整理が着いた6月18日、ウチから最も短時間で行ける、陸運局所沢車検場でユーザー車検を受ける。

一人で行ったので今回は写真なし!


6月16日に、車検場にユーザー車検の予約電話を入れると、空き枠があるのは2日後の18日とずっと後の24日。フツーユーザー車検の予約は1週間後以降と言われているが、所沢の車検場は空きさえあれば翌日でも予約を入れることができる(ちなみに、最長は2週間後までだ)。理由は、検査で指摘された部分を修理しての再車検のための時間短縮らしいが、こちらとしては、早いところ車検を受けたいから、おかまいなしに18日に予約を入れることにした。時間は午後の部。受け付けは3時45分までである。

さて、当日。午前中は仕事があったので、車検のための動きは午後から。まず、都税事務所で今年度(平成10年度)分の自動車税を納めて、車検用の納税証明を受け取る。埼玉県民であれば、所沢車検場で納税&証明書発行ができるが越境受験者はそうはいかず、管轄の税務事務所で証明書を発行してもらわねばならない。そして、簡単なクルマのチェック。まずボンネットを開けて、ドライバー側(右)フェンダー上にある車台ナンバーをウエスでキレイに拭いて、見やすくお掃除。次にタイヤの残り溝をチェックするが、ま、5分山だから行けそうではある。最後にライト類をチェックしたら、左側ハイビームが切れている。途中で購入することにして、とりあえず出発。

はじめに、近所の国産ディーラーで自賠責保険25カ月に加入して、その足で区役所の出張所へ。仮ナンバーは市町村役場で発行してもらえるが、出張所があればそこでも同じ手続きで発行してもらえる。免許書と車検証、そして請求用紙に”車検のための走行”と記入して、手数料は500円。仮ナンバーは、本来は5日間まで有効だが翌々日返還(必ず車検に通る!という強気が自分でもコワイ)することにした。さて、これで必要な書類は揃ったので、車検場へ向かう。途中でガソリンを入れ、タイヤ空気圧を4輪とも2.2キロにして準備はほぼ万端。さっき発見したハイビームの球切れは途中にあるオートバックス朝霞店で、フィリップスのH1球55Wを買い、その場で交換する。時計を見ると、すでに時間は2時40分だ。

最後の仕上げは、コイン洗車場へ。下回りとボディの洗浄である。ボディはライト類がキレイに見えていればそれでいいので、下回りを入念に洗う(もちろん、水&シャンプーコースである)。と、そこで、ボディ下から流れ出る洗車用水に浮かぶ油膜を発見。当然、漏れているLHMにほかならないのだが、”もし漏れを指摘されて再車検となったら、そのときはそのとき、いずれ直すのだから好都合”と楽〜に考えることにしておいた。下回りの水も乾かぬうちに車検場隣の予備検屋へ入る。そこでは、ヘッドライトのチェックのみ。ボンネットを開け、フロントマスク上の上下光軸調整用黒ノブだけ回して光軸はピタリと出た。所要時間は左右で1分弱。これまで数台受けたクルマのなかで最短時間である。予備検屋では、両ロービームに漏光防止用のガムテープを張ってくれた(張ってくれない場合は、検査コースで必要になるから事前に自分で張っておくのがいい)。

それやこれやの後、車検場到着は3時15分。普段から混み合うことが少ない所沢車検場では、余裕の時間配分である。まず、中にある代書屋で提出用書類を作り、重量税と検査印紙代を窓口で納め、書類を揃えて車検場の受け付け窓口へ。そこで、入るべきコースを教えてもらって直行する。コース入り口では、係員によるライト類や車台ナンバーなどの外観チェックを行い、いよいよコースへ。はじめは、サイドスリップテストだが、所沢はオートテスターを踏み越えるタイプで無事パス。前後トレッドが極端に違うシトロエンはサイドスリップがパスしにくいと聞いていたが、その予測はスカ。続くヘッドライト光軸とスピードメーター、フットブレーキも難なくパスしたが、ブレーキ関係最後のパーキングブレーキで躓いてしまった。パーキングブレーキは、ブレーキがかかるタイヤをローラー上に置き、ローラーにトルクをかけて回したときにそのローラーの回転をタイヤがくい止めていればパスというテスト方法なのだが、このXMではいとも簡単にローラーが回ってしまったのである。「もう少し強くサイドを効かせてみて」という車検場係官の助言を受けてサイドブレーキペダルを思いきり奥まで踏み込んでみるが、それも効なし。それどころか、大きなトラブルに巻き込まれてしまったのである!

とりあえず、サイドのテストは不合格ということで、次の排気ガスと下回り検査へクルマを進めようとしたのだが、ナンと、リリースレバーを引いてもサイドブレーキが戻らない! これは困った! が、考えてみればサイドブレーキは十分効いていないということが今のテストで実証されたのであって、クルマは自力で前に進むことができるわけである。案の定、ジリジリではあるがクルマは次のテストの場所までコース内を進むことができた。最終の下回り試験では、テスト前に、いったんサイドブレーキが壊れていないか、あるいは戻すことができないかどうか、親切に調べてくれた。結局、サイドブレーキペダルを強く踏み込みながらリリースレバーを引くことで、サイドを解放することができた。どうやら、ブレーキのラチェットが噛み込んでいたらしい。2CVでサイドブレーキを引きすぎると、やはりラチェットが噛み込んでしまうのと同じ。シトロエンって50年経っても同じなのか!? そのトラブルが効を奏した(?)のか、下回り検査では例のLHM漏れはおとがめなし。サイドブレーキのみコースに入り直して、再検査して無事合格。もちろん、車検自体もその日のうちに合格。どのようにしてサイドブレーキテストをパスできたかは、”一瞬バックランプが2回、少し間を置いて点灯した・・・らしい”とだけ書いておこう。


車検にかかった、税金関係を除いた費用

仮ナンバー---500円
H1ライト球---880円
洗車代---500円
テスター(予備検)代ヘッドライトのみ---1200円
検査印紙代---1500円
合計---4580円


Photographs and produced by Chevalier Nakamura.
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